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子どもたちの

幸せな未来につながる

植物や生きものたちに

囲まれた園庭づくり

フィールドスケープでは「心に残る原風景をつくる」の理念のもと、植物や生きものたちと触れあいながら遊び・学び・成長していく園庭をつくっています。

 

新潟市近郊のこども園や保育園・幼稚園を対象に、園庭全体や遊具の設計をはじめ、資材や植栽の調達・施行まで全て自社で対応しています。

子どもたちが自然と触れあう場所をつくりたい

「私が造園業界に入って、あるとき “昔みたいに、子どもたちが木に登ったり虫を採ったりする姿をあんまり見かけなくなったなぁ” と気づいたんですよ。」

ー 原

20代の頃からさまざまな公園づくりなどを手掛ける中で気がついたのは、子どもたちが自然と触れあう場所が減っていることでした。


公園だけではなく社会全般の傾向として、もともと存在していた自然や生きものが暮らす場所が減りつつあります。

「保育で大切にしている考え方には、自然の中で得やすいものが本当にたくさんあるんですよね。例えば、幼児期の発達に関わる5領域(※)。それから、感受性や創造性といった非認知能力・主体性なども、自然の中で育っていきやすいものだと思います。」

ー 原

幼いころの自然との触れあいは人格形成にも大きく影響するほか、自然の中には子どもたちに経験してほしいことが本当にたくさんあります。しかし、自然から得られるものの多さや大切さに気がついていても“どうすれば実現できるのかが分からない”と感じている保育関係の方々が多いのも事実です。

私たちはこれまでに手掛けた多数の園庭や『森のようちえん』事業を通して、たくさんの子どもたちが自然の中で遊び、学び、成長していく姿を見てきました。その経験をもとに保育関係者の方々と意見を交わしながら、子どもたちにとっての理想の園庭づくりに取り組んでいます。

「フィールドスケープの園庭事業によって、一人でも多くの子どもたちが自然の中で動物や虫を追いかけるような時間を過ごしてほしいんですよね。そういう、自然と触れあえる環境をつくることが、私たちの大切な役割だと思ってます。」

ー 原

※保育所や幼稚園での教育目標や、保育を行なう際の指針を表わしたもの。保育所保育指針に定められた5領域とは「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5つを指す。

理想の園庭を形にするための4つのこだわり

子どもたちがのびのびと過ごせる理想の園庭をつくるために、4つのことにこだわっています。

 

一つ目は、先生方とお話をする機会を設けること。

 

園庭づくりのご相談をいただいたら、まずは園長先生をはじめ保育に携わる先生方みなさんとお話しする機会を設けます。

 

“子どもたちにこんな経験をしてほしい” “こんな懸念があって不安” など、それぞれが抱える希望や不安を言葉にしながら、みんなで理想の園庭づくりを考えていきます。

「みなさんから意見をもらったら、“こんな園庭にしよう” という計画をまとめていきます。いつも、だいたい1週間くらいかけて考えてますね。毎日、生活しながら頭の中でいろんなアイデアを練るんですよ。それをスケッチやメモに書き溜めていって、最終的に図面に落とし込みます。」

ー  照井

二つ目のこだわりは、さまざまな立場や視点でアイデアを考えること。

 

例えば、子どもたちの目線。 “自分が子どもの頃は何をして遊んだか?” “どんなことにワクワクしたか?” そんなふうに想いを巡らせながら、子どもたちにとって面白いと思えるような工夫を取り入れていきます。

 

また、園庭をリニューアルする場合は、それまで子どもたちが親しんできた遊具があります。子どもたちにとって大切な思い出を守りながら、新しい園庭に馴染むようなアレンジを。そして新しい遊びを生み出す工夫を加えていきます。

 

そしてもう一つ大切なのは、子どもたちを見守る先生の目線。 実際に子どもたちが遊ぶことを想定しながら、遊具の高さを調整したり、死角になりそうな場所に窓を設けるなど、安全性を確保できるように設計します。

 

とくに最近は夏の暑さも厳しいため、土地の特徴や日照条件なども考慮し、日陰をつくる工夫も欠かせません。

「私はラフを全て実寸計算で描くんですよ。そうすると、建設作業のときにミスを防ぐことができるし、実際の出来上がりもほぼスケッチ通りになる。だから、完成した園がイメージと全然違うなんてことも、ほとんどありません。先生方からも“本当にイメージの通りですね!”といつも驚かれますよ。」

ー 照井

三つ目のこだわりは、“子どもたちにどんな経験をしてほしいか?”に重点を置くこと。

 

共働きのご家庭が増えていることもあり、子どもたちが日常的に外で遊べる時間が限られている近年。そこで、貴重な外遊びの時間に少しでも多くの経験ができるような園庭を設計しています。

 

例えば、いつでも砂遊びや泥遊びができるスペースや、楽しく走り回れるように起伏や丘のある地面。登ったりぶらさがったり、自由に遊べる丸太の遊具。生きものが集まる花壇や草むら。

 

さまざまな経験を通じて、自然を大切に思う気持ちや外遊びの楽しさを味わって欲しいと考えています。

四つ目のこだわりは、みんなで園庭を維持していくこと。

 

半年・1年後のアフターメンテナンスのほか、子どもたちのご家族から参加者を募って丸太遊具や天然木デッキのやすりがけやペンキ塗りを行うなど、園に関わる方々と一緒に園庭を維持・管理していく取り組みも行っています。

普段はあまり園に来ることができないお父さん・お母さん、卒園したお兄ちゃん・お姉ちゃんも一緒に参加することができる貴重な機会。みなさんから積極的にご参加いただいています。

 

園庭をみなさんで管理して、子どもたちに楽しく遊んでもらいたいです。

子どもたちの原点となる体験をつくる

園庭は、子どもたちの生活においていちばん身近な自然体験ができる場所でもあります。 そんなフィールドでの体験が、大人になってからも子どもたちの心に残る原点となってほしいと考えています。

また、最近の園庭では“小さなビオトープをつくってほしい”というご要望も増えています。

 

木々に囲まれた池や小川の中に魚などの生きものを住まわせると、子どもたちも興味津々です。普段の生活ではなかなか触れあうことのない生きものたちを身近に感じることで、命の大切さについて自然と学ぶことができます。

 

お迎えの時間になると親子で池の中を覗き込む光景が見られたりと、ご家族にとって新たなコミュニケーションの場にもなっています。

■ 植物や生きものとの触れあい

フィールドスケープの園庭は、たくさんの樹木や草花を取り入れたフィールドづくりが特徴です。

 

複数の樹種を揃えることで、季節の移り変わりや育ち方によって木々のさまざまな表情が見られる楽しさがあります。

 

また、遊具のない場所や木のまわりには、雑草などをあえて刈らずに残しています。 草花や、そこに集まる虫たちとの触れあいも、子どもたちにとっては新たな発見や遊びにつながります。

■ 感じるままに自由にのびのびと遊ぶ

年を重ねるにつれてルールや制限が増える私たちの生活の中で「自分で考えて感じたままに動く」ことができる時間がたくさん確保できるのは、幼児期だけ。

 

そんな貴重な幼児期に園庭というフィールドの中でたくさんのことを感じ、草木や生き物に触れ、自分の思うままに遊ぶことで、子どもたちは主体性や意欲を身につけていくと考えています。

 

子どもたちが感じたこと、考えて行動したことを尊重したい。どんな想いから、私たちがつくる園庭では、子どもたちが遊んだあとの園庭の姿をなるべく残すようにしています。


例えば、本来砂場ではなかった場所に子どもたちが水路や穴を掘っていても、元に戻したりはしません。遊び方に決まりや正解はないからです。子どもたちが自分でつくり上げた世界を壊さずに、“ありのまま”を尊重できる遊び場を園の方々と協力してつくり上げたいと思っています。

園庭づくりを通して私たちが目指したい未来

幼少期の自然との触れあいは、人生の根っこ・土台になると考えています。幼い子どもの感性を育て、大人になってからも心に残る原風景。そんな園庭をつくり続けたいと思っています。

「これから先、もっともっと自然と触れ合える園庭を広げていきたいんです。会社として、事業として広げていきたいというよりも、そういう場所が増えた方が子どもたちにとって幸せな未来になるんじゃないかと思ってます。

 

自然を活かした園庭を増やすことで、少しでも多くの子どもたちに豊かな外遊びの場を提供していきたいですね。」

ー 原

原 淳一

Junichi Hara

代表

照井 豊和

Toyokazu Terui

専務取締役

関連事業

事業紹介

フィールドスケープでは、身近な自然環境をつくり・守っていくための事業を展開しています。

事業紹介

取り組み

フィールドスケープでは、未来の豊かな地域環境をつくる活動に取り組んでいます。

取り組み

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