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子どもたちの豊かな

心身を育む環境づくり

『NPO法人 アキハロ

ハス』とともに描く未来

幼いころに自然の中でさまざまな経験をすることは、子どもたちの心身をしなやかに、たくましく育てます。

 

今では非日常になってしまった自然に囲まれた環境を子どもたちに提供するとともに、自然の中で成長することの価値を多くの人に伝えたい。

 

そんな想いで『NPO法人 アキハロハス』とともに、子どもたちが日常的に自然と触れあえる森のようちえんやマウンテンプレーパーク、放課後里学校をつくりました。

目次

  • 「体験」よりも「経験」を重ねる場所づくり

  • 主体的に考える力を育てる『森のようちえん』

  • 自然を大切に想う気持ちを育むために

「体験」よりも「経験」を重ねる場所づくり

子どもたちが豊かな心と身体を育むために、自然の中で自ら考え・学び・遊ぶことはとても大切です。しかし近年、ライフスタイルの変化により子どもたちが外遊びをする機会は年々減少しています。

 

どうにかしてこの現状を乗り越え、外遊びの機会や場所を取り戻すことはできないか。 そして子どもたちが自然の中で遊び、成長することの価値を大人たちにも伝えられないか。

 

そこで辿り着いたのが、保育関連施設の立ち上げでした。

自然との触れあいは、一時的な「体験」に留まらず、日常における「経験」として積み重ねることがより大切だと考えています。

 

生活の中に自然と触れあう環境をつくり、それが当たり前の存在になること。

そんな未来を目指して、NPO法人アキハロハスとともに『森のようちえん』の事業をはじめました。

「保育園や幼稚園って、子どもたちにとって一番身近な遊び場であり学びの場ですよね。そこでのさまざまな経験が心を豊かにして、心身ともにしなやかでたくましく育っていく。

 

だから、子どもたちが自然に触れて自分で考えて、主体的に遊び学んでいく施設ができれば、子どもたちにとって理想的だし、保護者をはじめたくさんの人たちに自然の中で成長することの意義が伝わると思ったんですよ。」

ー 原

主体的に考える力を育てる『森のようちえん』

森のようちえんの子どもたちは、1日のほとんどの時間を森の中で過ごします。給食やおやつを食べるのも自然の中。そして活動の8割ほどは、決められたことをするのではなく子どもたちの裁量で自分たちが思うままに過ごしています。

 

森の中での遊びには、さまざまなリスクもあります。予測困難な自然の中で、体を使って自分の限界を学び、想像力や身体能力、心と体のバランス、社会性や感受性や感性を育んでいくのです。

 

そして何よりも大切にしているのは、子どもたちが五感を使って自然を味わうこと。

 

子どもたちは、物事を理解する前に目で見たり手で触ったり、五感を使って体験していきます。この「感じる」力を養うことが、子どもたちにはとても大切なのです。

「最近は、少しでも早く字が書けた方がいいとか、計算ができた方がいいとか、そういう風潮があると思うんです。もちろん勉強は大事ですけど、幼少期だからこそ感じられることや育つ力もあるんですよ。学校に入ったら、言われたことを言われた通りにやらなきゃいけない場面が多いですよね。だからこそ幼少期のうちに、自分で感じて考えて動く、そういう経験をたくさんしてほしいんです。」

ー  原

急速な技術の進歩や地球環境の変化など、予測困難で不確実な現代。今を生きる子どもたちが社会に出るころには、環境問題はより深刻になり、さらに複雑な時代になると言われています。

 

だからこそ、子どもたちには自然の中での活動を通して「非認知能力」を高め、どんな環境にも適応できる力を育んでほしいのです。

 

非認知能力とは、

・最後までやり抜こうとする「忍耐力」

・他者を受け入れ円滑なコミュニケーションを図る「社会性」

・気持ちをコントロールする「自信・楽観性」

など、学習や環境への適応・成功に影響を与える重要な要素で、将来の人格形成にも大きく影響すると言われています。

 

自然の中には子どもたちの自発性を発揮させる多様な興味対象があります。自ら考え、主体性を発揮して挑戦するシーンがたくさんあるため、非認知能力を育むのに最適な環境なのです。

「自分がやりたくないことをやらされるっていうことが繰り返されると、自分で感情に蓋をするようになってしまうんですよね。言われてやるよりも、自分がやりたいと思ってやるっていう経験を重ねることで、自ずと主体性や非認知能力が育っていくんだと思います。」

ー  原

自然を大切に想う気持ちを育むために

NPO法人アキハロハスとともに運営している、森のようちえんやマウンテンプレーパーク、放課後里学校。

 

これらの環境を通して子どもたちが日常的に自然と触れあうことは、自然を大切に想う気持ちを育むことにも繋がると考えています。

人が生きていくためには、さまざまな経済活動を伴います。それが続く限り、自然には必ずダメージを与えてしまうものです。

 

しかし本来、人には自然を守ったり改善する力が備わっています。自然の調整役として環境を守りながら、子どもたちがさまざまな体験をする場所をつくること。そして、自然を大切に想う価値観を育んでいくこと。それは、子どもたちにとっても自然にとっても必要なことだと考えています。

 

自然に携わる仕事をする人は、社会の中でもほんの一部かもしれません。しかし、「身近な自然を大切にしよう」という気持ちを一人ひとりが持つことが、世の中を変えていくと思っています。

 

だからこそ、幼いころに自然に親しむ経験をしてもらいたい。それが自分たちの住んでいる環境を守ることに繋がるはずです。

 

日常的に自然に触れながら、自然の素晴らしさや怖さを知り、それでも大切にする気持ちを育む。「誰かが守ってくれる」ではなく「自分たちで守っていく」という意思を子どもたちをはじめ社会全体が持ち続けられる未来を目指したいと考えています。

「私がドイツに研修へ行って環境系の施設を見学したとき、みんなすごく熱意を持って環境のことを話してくれたんですよ。ドイツは森のようちえんの先進国なので、やっぱり小さいころから自然の中に身を置いていると、理屈じゃなくて自分の感情で大切にしたいとか守りたいと思えるし、行動できるんだなと感じましたね。」

ー 原

時代に寄り添いながら自然とともに生きる未来へ

私たちは新潟市秋葉区という地域において、環境の特性や価値を活かしたモデルを築き、地域の魅力とともに自然の中で暮らす価値を伝えたいと思っています。

人々が自然と調和して生活できる場所を実現すること。そのような地域モデルをつくり、子どもたちが自然とともに暮らしていきたいと思える未来の環境を目指していきます。

「例えば、森のようちえんで育った子どもたちが “将来は自然の中で暮らしていきたい”と思ったときに、この地域で暮らし続けたいと思えるような環境を整えていきたいですね。

 

ただ現状、テクノロジーに頼った現代的な暮らしと自然に囲まれた暮らしがうまく両立しない部分もある気がしていて。現代の暮らしが決して悪いわけじゃないので、便利なものや新しい技術も取り入れながら、現実的な自然との生き方を提案していくことも大切だと思ってます。時代の流れに沿った自然との暮らしをつくっていきたいですね。」

ー 原

【住所】

〒956-0836 新潟県新潟市秋葉区田家3丁目 7439

TEL 0250-47-4331

関連施設

○ Akiha 森のようちえん(新潟市)

○ Sanjo 森のようちえん(三条市)

○ Akiha マウンテンプレーパーク

○ Akiha 放課後里学校

関連事業

事業紹介

フィールドスケープでは、身近な自然環境をつくり・守っていくための事業を展開しています。

事業紹介

取り組み

フィールドスケープでは、未来の豊かな地域環境をつくる活動に取り組んでいます。

取り組み

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